CPO TOPICS スライドショーギャラリー
● TOPIC No.1 【 初パール富士 】
一覧モードスライドショーモードで表示する
満月が富士山頂に沈む「パール富士」という現象
のちに新聞紙面を飾った「パール富士」との出会いは偶然電車内から見た光景だった。
【 写真1 】
©CPO Topics
2004/3/7早朝。御殿場線国府津〜下曽我間走行中に富士山の横に沈む満月の姿を目撃。
「これって、もうちょい右側のポイントから見れば頂上ドンピシャでは?」と思ったのが、パール富士撮影のはじまり。
しかしながら、ダイヤモンド富士と異なり“あの地形図ソフト”では、この当時、月の軌道を計算することはできなかったのです。
そこで、“あの地形図ソフト”と他の天文シミュレーションソフトを組み合わせて満月の沈む位置を特定。
1ヶ月に1度しかない満月のチャンス、神奈川県内からは2・3・9・10月の年4回しかないことが判明。
【 写真2 】
©CPO Topics
天気の関係もあり、次に撮影チャンスが訪れたのは約1年後の2005/2/24だった。
これは2005/2/24、小田原市鴨宮から見たパール富士。
確かに満月は富士山頂へ食い込んでおり、富士山頂のギザギザの形がよく分かります。
しかし、肝心の富士山が全然見えないのです・・・。
晴れていても、このようにうまく出てくれない。
パール富士撮影の難しさを痛感させられました。
【 写真3 】
©CPO Topics
さらに翌々日の2005/2/26。藤沢市藤が岡から。
満月の2日後ということで、太陽が昇ったあとに満月は沈んでいきました。
富士山頂中央ドンピシャなのですが、残念ながら明るすぎて月は薄くなってしまいます。
やはり満月翌朝じゃないと厳しいことが判明。
【 写真4 】
©CPO Topics
1ヵ月後の2005/3/26早朝、再び撮影チャンスが訪れる。
藤沢市湘南台から見たパール富士。
しかし、今回も肝心の富士山が全然見えないのです・・・。
しかも、撮影地ロケハン不足で変な場所からの撮影になってしまいました。
難儀しますねぇ・・・。
【 写真5 】
©CPO Topics
次の撮影チャンスはまたも約1年後。
しかし今回の天気予報はほぼ完璧なのです!
入念に下準備をし、前日に撮影地ロケハンも行い、パール富士撮影にのぞみました。
そして2006/2/14、バレンタインデーの早朝6時、小田原市国府津の現地に到着すると、そこには天高く満月が輝き、その眼下には、闇夜に眠る富士山の姿がくっきりと捉えられました!
【 写真6 】
©CPO Topics
富士山へ向けて落ちてゆく満月
【 写真7 】
©CPO Topics
富士山へ向けて落ちてゆく満月
【 写真8 】
©CPO Topics
富士山へ向けて落ちてゆく満月
【 写真9 】
この写真はCPO Library PT000202より引用
富士山へ向けて落ちてゆく満月
【 写真10 】
この写真はCPO Library PT000201より引用
富士山へ向けて落ちてゆく満月
【 写真11 】
この写真はCPO Library PT000200より引用
そして、ついにそのときが到来。
2006/2/14 6:41、赤富士に落ちるパール富士の撮影に成功しました。
【 写真12 】
©CPO Topics
この写真は翌日の読売新聞に掲載されたほか、のちに読売写真大賞に入賞するなど高い評価をいただきました。
この作品が「パール富士」という存在を世の中に広く知らせるきっかけになったことは間違いないでしょう。
【 写真13 】
©CPO Topics
このとき撮影した写真は当フォトオフィス製ポストカードとして販売しております。